今朝の出会い

私は今年の5月から毎朝6時半から
『お坊さんオンライン』という読経に参加していて、般若心経を唱えた後光明真言・大日如来・千手観音・不動明王を唱えその後、祈願祈祷をし今日一日何をどの様にして過ごすかなどを瞑想すると言う、規則正しい習慣を身につけると言う事を目的にしたオンラインに参加しているのですが、今日の法話でこんな素敵なお話と出会いました☺️

「初心忘るべからず」とは世阿弥の言葉だが、そのことを歌った千利休は、茶の湯の精神を「茶道」にまで昇華させた。

 この歌は、まさに利休の人生そのものではないだろうか。

 茶の湯の世界は一期一会だと言った利休は、あの狭い茶室の中で、世の無常観を伝えたかったのだろう。 二度ともどらない時を、共に過ごす客人のために誠心誠意を尽くし、その瞬間を愛おしく、大切に味わったのだ。

 互いが互いを思いやり、亭主と客という枠を超えて、人間対人間の邂逅に奇跡を感じたにちがいない。

 毎席が最初で最後であり、最高の一席となるよう稽古に励んだ利休の姿が目に浮かぶ。

 どんな世界であれ、達人と呼ばれる人たちは日々の修練を怠らない。 くり返し行ない身についたものは、やがて無意識のうちにできるようになるが、真の達人は、なにかが身につくたびに新たな学びを発見する。 そうやって1を10にしたあとは、ふたたび1から学びが始まるのである。

 稽古や学びにこれでいいという終わりはない。 練習を重ねれば重ねるほど、学べば学ぶほど自分の無知や未熟さを思い知らされる。

 この世は変化してやまない無常の世界であるということを、達人たちはだれよりも知り尽くしている。