バレエ団と教えの両立

『もっと背中から手を出して!!!』『もっと!!!!!』
など、注意があちこちから飛び交う中、やってるのに、これ以上どうやれば?!?!?!

『もっと脚を動かして』とかも。
これ以上出来ないことを注意される。
それをやって見せて、やって見せて。ってやるけど『違う!!!もっと!!!』と。
でも確かに、自分ではよく分からないが人が注意を受けているのを見ると、注意されていることができていない様に見える。

自分ができていないから、もっと練習したいけどいつも教えの為にリハーサルを一旦抜けて車で移動する。
トイレにも行きたいけど、コンビニでおにぎり買って今、食べないと夜まで声を出すことすらできない。けど、もうギリギリ間に合うか、間に合わないかの時間・・・
いつもそのままレオタードの上に簡単なものだけ羽織ってそのまま出発する。

トイレなんか行けばいいのにって思うけど、一旦洋服を羽織っちゃうとレオタードでトイレに行くのは結構面倒で、時間がかかるなと思うのと、ドアの前で待ってくれている子供達の姿を思い出すと、後回しになってしまうことが多かった。

そして、なんとかギリギリ到着して子供達がドアの前で待ってる中『ごめん。ごめん。』と謝りながら子供達と中へ入り『はい、はじめます。』となるので、そこでもトイレに行くタイミングをよく逃していた。

そして、3クラス程教えたのち、またバレエ団に戻り夜のリハーサルに間に合えば参加し
間に合わなくても、自習練習をして帰った。
みんなのリハーサルにどうしても参加したかったので、子供のレッスン時間のタイムテーブルは休憩がなくタイトなものだった・・・

いつも教えがあって、自分が一番できていないのにリハーサル量が人より圧倒的に
少ないという後ろめたさから、とにかく必死にバレエ団に戻った。

その時初めて、トイレへ行く。
最近トイレへ行けてないな・・・と思った時には膀胱炎をだいたい発症していた。

移動中や一人の時間は、常に先生の注意された事を頭の中で思い返していたので
私には車の中や、家の中で音楽を聴く習慣はない。